Birthday 〜誓い〜 |
最近は毎日だ。 毎日毎日、戦闘戦闘。 そんな生活に僕はもう慣れていた。 ・・・同時に、疲れきってもいた。 半ば疲れた足取りで自室に向かう。 途中で突然睡魔に襲われ倒れそうにながらも、何とか部屋までたどり着いた。 入るなりドサッとベッドに倒れこむ。 ベッドはひんやりとしていて、眠気を誘い、何も考えられなくなる。 あっという間に僕は深い眠りに落ちていった。 今日という日が、彼女にとってどんなに大切な日かも知らずに。 フレイは突然マードックに呼び出され、何事かと思い来てみたのはいいが、 「譲ちゃんはこれな。あとこれをここに持っていってくれ。」 ・・・と何か部品らしき物とアークエンジェルの見取り図を渡しある場所にペンで丸を付け、そそくさと何処かへ行ってしまった。 「え・・・ちょっとマードックさん!?」 呼んではみたものの、もうすでにマードックは何処にもいない。 「何なのよ、もう・・・。」 仕方なくフレイはマードックに言われたとおりの場所に部品を持っていく事にした。 アークエンジェルは今、大変な状況にある。 クルーはキラ達には明るく接しているが、実際かなり危ないのだ。 それはMSで戦っているキラが一番よく分かっている。 だからクルーの数が少ないため雑用はフレイに回ってくる。 戦場を知らないフレイは知るはずもないのだが・・・。 フレイは部品を指定された所に持って行き部屋に戻った。 目に入ってきたのは、ベッドに倒れこむようにして眠っているキラの姿だった。 キラの髪が汗でびっしょりと濡れている事から、さっきの戦闘から戻ってすぐに寝てしまったのが分かる。 「シャワーも浴びないで・・・」 フレイはそう呟く。 よほど眠かったのだろう。キラは昨夜ずっとMSの中でキーボードをいじっていた為、寝ていない。 フレイはふと、机の上の小さなカレンダーを見る。 おもむろにカレンダーに近づき、今日の日付を指でなぞった。 左上に「3」、フレイの指があるマスには「15」と書いてある。 3月、15日。 「誕生日・・・。」 フレイの頭に、自分の誕生日の映像が浮かんできた。 5歳、10歳、15歳。 どの年も華やかな誕生パーティーが開かれて、皆がフレイを祝福していた。 そんな中、最も鮮明に覚えているのは、父の顔。 毎年誕生日だけは必ず帰って来てくれた。 「フレイ、誕生日おめでとう。」 そう言って、フレイの頭を撫でて。 そんな光景も、思い出になって過ぎていく。 「・・・パパ・・・」 フレイの目に涙がにじむ。 泣いても叫んでも、死んだ者は戻ってこない。 ・・・だが、フレイが流した涙は悲しみの涙ではなかった。 「パパは・・・助けられる命だった・・・。」 誓いの、涙。 「許さないわ・・・絶対に・・・。」 |