守り石 |
食事をしていたら後ろでコンッと、何かが落ちる音が聞こえた。 私はそれを拾うと、落とした彼に差し出す。 緑色の石が光に反射して綺麗に光っている。 アスランは気付いていなかったらしく、驚いてこちらを見つめていた。 「アスランのでしょ?ここに落ちてたから。」 「え?あ、ああ・・・」 私はアスランが座っている椅子のすぐ下を指差した。 「・・・ハウメアの守り石だ。」 私から受け取ったそれを見つめながら答える。 「ハウメアの・・・守り石?」 「ああ。」 「へぇ・・・以外ですね。アスランが守り石を持ってるなんて・・・。」 私はからかうようにアスランを見上げる。 何か言ってくるだろうと思ったが、黙ったまま私に微笑んだ。 それは、とても悲しい笑顔だった。 言ってはいけない事を言ってしまった。・・・私はそう思った。 きっと大事な物なのだろう。 何も聞かない方がいいのだろうが、やはり気になる。 「誰かに貰ったんですか?」 「・・・君は鋭いな。」 「こんな事に鋭くてもしょうがないんですけどね。」 アスランにいつもの笑顔が戻った。私は少し安心した。 とても大切な人から貰ったんだな・・・と思う。 「どんな人なんですか?その石をくれた人。」 少しだけ聞いてみる。 「・・・お人よしで、危なっかしくて・・・でもいつも俺の事を心配してくれてる人だよ。」 アスランはそう言って笑った。ハウメアの石を愛しそうに見つめながら。 ・・・その人は、アスランの一番大切な人なんだ。 「・・・私も一番になりたいな・・・」 「・・・え?」 「何でもないです。じゃ、私行きますね!」 私はそう言って食堂を出た。 アスランがハウメアの石を持っているのは、その人が一番の証。 私も一番になりたい・・・なんて無理な願い。 でも、捨てられない想い。 「・・・あ、艦長に呼ばれてるんだった!」 私はこの想いをどうする事も出来ず、艦長室に向かっていった。 |